髪の毛にアミノ酸がいいというのは、かなり昔からいわれていますが、実は肌にとってもアミノ酸は重要な働きをしています。 そもそも、わたしたちの皮膚はアミノ酸でできているのです。肌の外側の表皮という層の中でも、一番表面にある角質層には「NMF」と呼ばれる天然保湿因子がたくさん存在しています。
NMFは、紫外線やホコリ、細菌などの外敵によって破壊され、肌が乾燥したりトラブルを起こしやすくなります。このNMFの主成分がアミノ酸です。
アミノ酸配合の化粧品はちまたでたくさん出回っていますが、特に注目を浴びているのがシルクプロテインです。 シルクは絹のこと。プロテインはタンパク質のひとつであるセシリンのこと。つまり、シルクプロテインは天然の上質なシルクに含まれる天然のタンパク質なのです。
セリシンには、保湿機能や抗酸化作用だけでなく「紫外線吸収機能」もありますので、 肌トラブルを招きやすい紫外線の害もやわらげてくれます。ただし、同じシルクプロテインでも化粧品に使う製造段階で、 せっかくのシルクの良さが半減してしまうものもありますので要注意。
一般的なシルク抽出液は、生糸生成のときにできるくず糸や廃液を利用しているため、薬品が溶け込んでいたりすることが多いのです。 その理由は、従来の養蚕技術だと生葉のとれる季節にしか飼育できないことや、一頭でもウィルスに感染してしまうと全滅するという飼育の困難さがあり、そのため抽出の際に熱処理や化学処理を行ったりすることで、成分が変質したり薬品が残留したりという影響が出てしまうからです。
ですので、同じシルクプロテインと言っても、その差は大きく違ってきます。 そこで最近注目されているのが、「周年無菌養蚕」というシステムです。蚕を無菌室で育てることでウィルスの感染がないため、薬品による殺菌の必要もありません。また、20~30度の常温のアルカリイオン水で成分を抽出するため、高温による熱変性もないのです。 つまり、シルクの持つ特性をフルに発揮することができるというわけです。