肌トラブルに悩む方の中で、「洗顔料を変えたら良くなった」という声をよく聞きます。それには、いくつか理由があります。 洗顔の目的は、「化粧品の汚れや汗・ホコリ・古い角質」を落とすこと。これらの汚れが肌に残ったまま、また次の日にファ ンデーションを塗ったのでは大変。
その日の汚れは、その日のうちに正しい洗顔方法で落としましょう。しかし、汚れ以外のものまで落とす必要はないのです。 分泌が多いとニキビなどのトラブルにもなるため、とかく嫌われがちな皮脂ですが、肌を保護し潤いを与える大切な役割をしています。
肌は表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていますが、一番表面となる表皮の厚さはおよぼ0.2mmほど。表皮の上では、 皮脂から出る脂分と水分(汗)が混じり合い、皮脂膜となって天然クリームの役割を果たしています。
また、皮膚には常在菌が棲息していますが、皮脂は常在菌によって分解されることで皮膚の表面が弱酸性(ph4.5~6.0) になります。弱酸性になることで、病原菌などを排除する働きや角質の中の水分が蒸発するのを防ぐ働きもあります。 ところが、アルカリ性の強い洗顔料を使うと、肌は弱酸性を保てなくなりますし、洗浄力が強いので肌に必要な皮脂まで 洗い流してしまうのです。
肌の潤いを残すという名目の洗顔料には、必要以上に多くの油分が使われています。これでは、余分な皮脂を落と したつもりが、今度は洗顔料の油分が肌の上に残ってしまいます。これでは考えものですよね。
皮脂になじみやすく汚れをしっかり落としながらも、必要な皮脂は残しておく洗顔料がおススメです。洗 ったばかりの肌はスッピン状態です。そこで、洗顔後のケアとして素早く化粧水で水分を補い、クリームやジ ェルなどで栄養成分と潤い成分を補ってあげます。 洗顔後に肌がつっぱるのは刺激が強い証拠です。20歳を過ぎると肌の老化がはじまっています。
洗顔で与えら れたダメージを回復する力も弱っていますので、必要以上に油分を落とさない洗顔料を選ぶことが大切なのです。